新築住宅のシロアリ被害を防ぐ!建築前後の効果的な対策と費用相場

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「シロアリ対策ってどうすればいいの?」

「家づくりでできるシロアリ対策ってどんなものがある?」

シロアリは、木材を食害する昆虫で、ゴキブリの仲間です。新築住宅であっても、シロアリ被害は決して他人事ではありません。近年は、温暖化の影響でシロアリの生息域が拡大しており、被害件数も増加傾向にあります。

シロアリ被害は、建物の構造体や内装材を損傷させ、深刻な場合は建物の倒壊に繋がる恐れもあります。また、シロアリ被害は目に見えにくい箇所で進行するため、発見が遅れると被害が拡大してしまう可能性があります。

しかし、注文住宅は決して安い買い物ではありません。シロアリ被害で後悔することのない様、注意しなくてはなりません。そこで今回は新築住宅のシロアリ被害を防ぐ!建築前後の効果的な対策と費用相場について紹介します。

大切な家をシロアリ被害から守るために、本記事を参考に検討してみてください。

目次

新築住宅もシロアリの標的!年間被害額600億円超の深刻さ

シロアリ被害は古い家に多いと思われがちですが、新築住宅も標的になる可能性があります。年間被害額600億円とも言われる深刻な被害を及ぼしているシロアリの現状について、下記3点を紹介します。

それぞれ紹介していきます。これから注文住宅を建てる方で、シロアリ被害について心配している方はぜひ参考にしてみてください。

住宅におけるシロアリ被害の実態

シロアリは、日本全国に生息しており、年間600億円以上の被害をもたらしています。被害件数は近年増加傾向にあり、2022年には約30万件、被害額は年間600億円超にも及びます。

被害は全国で発生しており、特に多いのは温暖な地域。木造住宅だけでなく、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅も被害を受けるため、どんな家でもシロアリ対策をしておく必要があります。

シロアリの被害を受けた建物は、構造体や内装材を損傷させ、建物の倒壊に繋がる恐れがあります。シロアリ被害は目に見えにくい箇所で進行するため、発見が遅れると被害が拡大してしまいます。修繕費用は数百万円〜数千万円に達することも。決して侮ってはいけない問題です。

被害事例として、下記のようなものが挙げられます。

  • 床や柱が腐食し、歩行時に沈み込む
  • 壁や天井に穴が開き、シロアリが這い出す
  • 家具や家電が食害され、使用できなくなる

シロアリ被害を防ぐためには建築前に防蟻処理を行った上で定期的に点検する必要があります。シロアリの早期発見・早期駆除に努めることで、被害を最小限に抑えられます。

新築住宅でも10年以内に被害に遭う可能性が

新築住宅でもシロアリ被害に遭う理由としては、下記が挙げられます。

  • 近年使用される木材は、シロアリに対する抵抗力が弱い
  • 高気密・高断熱住宅は、シロアリが好む湿度の高い環境になりやすい
  • 建築業者によっては、十分な防蟻処理を行っていないことがある

シロアリ被害を防ぐための対策として、建築前の防蟻処理が挙げられます。

防蟻処理の種類には、土壌処理と木材処理があります。土壌処理は建物の周りに薬剤を撒いて、シロアリの侵入を防ぎます。対して木材処理は、木材に薬剤を注入して、シロアリの食害を防ぎます。

防蟻処理はどちらも数十万円の費用がかかりますが、シロアリ被害に遭った場合、修繕費として数百万円〜数千万円かかると考えると、事前に予防しておいた方が賢明と言えます。

シロアリ被害が深刻になった場合のリスク

シロアリ被害は、建物の構造体や内装材を損傷させるため、建物の倒壊に繋がる恐れがあります。また、シロアリ被害は目に見えにくい箇所で進行していることが多く、発見が遅れると被害が拡大してしまう可能性があります。

シロアリ被害が深刻になった場合、下記のようなリスクがあります。

  • 建物の倒壊
  • 建物の資産価値の低下
  • 修繕費用の高額化
  • 健康被害(シロアリの糞や死骸によるアレルギーや喘息など)
  • 精神的な負担

シロアリ被害を防ぐためには、建築前に防蟻処理が有効です。しっかり対策した上で、定期的に点検を行い、シロアリの早期発見・早期駆除に努めましょう。

家づくりで後悔しないためのシロアリ対策

家づくりで後悔しないためのシロアリ対策について紹介します。下記の 4点を紹介します。

それぞれ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

床下・土台・柱などへの薬剤散布

シロアリ被害を防ぐためには、建築前に床下・土台・柱などへの薬剤散布が効果的です。

床下はシロアリにとって格好の餌場です。床下に薬剤を散布することで、シロアリの侵入を防ぎ、食害を抑制できます。

また、土台や柱にも薬剤を散布することで、シロアリによる食害を防ぎ、建物の倒壊を防げます。

薬剤散布の場合、下記に注意しましょう。

  • 薬剤散布は専門業者に依頼する
  • 薬剤の種類や使用方法によっては、人体や環境に影響を与える可能性がある
  • 定期的に点検を行い、薬剤の効果が薄れていないか確認する

薬剤散布は床下・土台・柱の各々に数十万円程度かかるため、採用するかよく検討して決めましょう。

シロアリに強い木材である防蟻材の使用

シロアリ被害を防ぐためには、シロアリに強い木材である防蟻材を使用するのも効果的な対策です。防蟻材は、シロアリに対して薬剤処理や加工を施した木材です。天然の木材に防蟻剤を注入する方法や、人工的に合成した木材を使用する方法などがあります。

防蟻材の種類としては下記が挙げられます。

  • 薬剤注入木材:木材に防蟻剤を注入して、シロアリの食害を防ぐ
  • 人工合成木材:シロアリに強い樹脂などを用いて人工的に合成した木材

防蟻材は薬剤散布に比べて効果が長持ちするため、定期的な点検や薬剤散布の必要がなく、環境への負荷が少ないというメリットがあります。

対して通常の木材よりも値段が高く、加工や施工に専門知識が必要なため、費用が上がってしまいます。また、種類によっては、人体や環境に影響を与える可能性があることも念頭におかなくてはなりません。

防蟻材を使用する際は、用途や環境に合った防蟻材を選ぶよう意識しましょう。また、施工は専門業者に依頼し、防蟻材の保証内容を確認しておく必要があります。

シロアリ被害を防ぐためには、防蟻材の使用と合わせて、定期的な点検や薬剤散布などの対策も行いましょう。

換気や湿気対策などの物理的対策

シロアリは湿度の高い環境を好むため、換気や湿気対策などの物理的対策も効果的です。

床下換気扇を設置して、床下の換気を促進したり、屋内の換気扇や窓を活用して、室内の換気を促進するのも有効です。

湿気対策としては、浴室や洗面室など、水回りの換気を徹底する必要があります。他にも雨漏りのないように、屋根や外壁の定期的な点検を行い、結露対策として、断熱材を施工するようにしましょう。

その他の物理的対策としては、シロアリが侵入しやすい隙間を塞いだり、木材と土壌の接触を避け、シロアリに強い木材を使用するなどがあります。

物理的対策は、薬剤散布などに比べて安全性が高く、ランニングコストがかからないというメリットがあります。

しかし、他の対策と比べて効果が限定的で、定期的な点検やメンテナンスが必要な点はデメリットと言えるでしょう。

シロアリ被害を防ぐためには、物理的対策と薬剤散布などの化学的な対策を組み合わせて行うことが効果的です。

定期点検による早期発見・早期駆除

シロアリ被害を防ぐためには、定期的な点検を行い、早期に発見・駆除することが重要です。新築後1〜2年以内と、その後5年〜10年ごとに点検をしましょう。

点検内容としては、床下、土台、柱などの木材の状態やシロアリの被害跡や羽アリの飛来がないかをチェックします。必要に応じて、専門業者に調査を依頼しましょう。

早期発見・早期駆除を徹底すれば、被害が拡大する前に対応できます。これにより修繕費用を抑えられる上、建物の資産価値を守れるため、可能な限り早期に対応しましょう。

シロアリ対策してくれる注文住宅会社選びの方法

ここから、シロアリ対策してくれる注文住宅会社選びの方法を紹介します。下記4点紹介します。

それぞれ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

豊富な施工実績とシロアリ対策の専門知識がある

シロアリ被害を防ぐためには、豊富な施工実績とシロアリ対策の専門知識がある業者を選ぶことが重要です。業者を選ぶ際は、下記のポイントをよくチェックしておきましょう。

  • 豊富な施工実績がある
  • シロアリ対策の専門知識がある
  • 資格を持っている
  • 見積りが明確
  • 説明が丁寧
  • アフターサービスが充実している

豊富な施工実績がある業者は、さまざまな建物のシロアリ被害に対応してきた経験があります。そのため、建物の構造やシロアリの生態を熟知しており、最適な対策を提案できます。

最新の技術や薬剤を使用している

シロアリ対策は日々進化しており、最新の技術や薬剤を使用することで、より効果的にシロアリ被害を防げます。

現在最新の技術や薬剤は下記です。

  • ベイト剤:シロアリが好んで食べる餌に薬剤を混ぜて、巣ごと駆除
  • マイクロ波加熱:マイクロ波でシロアリを加熱殺虫
  • 熱処理:高温でシロアリを加熱殺虫
  • フィプロニル:シロアリの神経系に作用
  • クロラニジン:シロアリの脱皮を阻害
  • スピノサド:シロアリの神経系に作用

最新の技術や薬剤は効果や安全性が高く、環境への負荷が少ないというメリットがあります。

しかし、費用が高く、すべての業者で扱っているわけではありません。業者を選ぶ際には、最新の技術や薬剤を使用しているかどうか確認することが重要です。

シロアリ被害に対する補償を行っている

新築住宅のシロアリ被害を防ぐためには、建築前後の対策と定期的な点検に加え、シロアリ被害に対する補償に加入することも有効です。

シロアリ被害に対する補償には、火災保険の付帯サービスとシロアリ保証の2種類があります。

火災保険の付帯サービスとして、シロアリ被害に対する補償が付いている場合があります。補償内容は火災保険会社によって異なりますが、一般的には以下の費用が補償されます。

  • シロアリ駆除費用
  • 被害建物の修繕費用
  • 家具や家財道具の損害費用

また、シロアリ保証には、施工保証と修復保証の2種類があります。

施工保証は、シロアリ駆除を行った後にシロアリ被害が発生した場合、無料で再施工する保証です。修復保証は、シロアリ被害が発生した場合、被害建物の修繕費用を補償する保証です。

補償に加入する際は、補償内容や補償期間をよくチェックしましょう。さらに免責金額と保険料の確認も忘れずに行ってください。

シロアリ被害に対する補償があれば、万が一シロアリ被害が発生した場合に、経済的な負担を軽減できます。新築住宅のシロアリ被害を防ぐために、建築前後の対策と定期的な点検に加え、シロアリ被害に対する補償への加入を検討しましょう。

担当者との信頼関係が築けそうかどうか

シロアリ対策業者を選ぶ際には、担当者との信頼関係が築けそうかどうかという点が重要です。

信頼関係を築くポイントとしては下記が挙げられます。

  • 説明が丁寧で分かりやすい
  • 質問に丁寧に答えてくれる
  • 押し売りがない
  • 見積りが明確
  • 誠実な対応

信頼関係を築くための方法としては下記が挙げられます。

  • 疑問や質問は遠慮せずに聞いてみる
  • 自分の希望や予算をしっかりと伝える
  • 複数の業者を比較検討する

担当者との信頼関係が築ければ、安心してシロアリ対策を任せられます。

新築住宅のシロアリ被害を防ぐために、信頼できる業者を選ぶことはとても重要です。担当者との信頼関係を築くことで、効果的なシロアリ対策ができます。

まとめ

今回は家づくりにおける、シロアリ対策について紹介しました。シロアリは発生してしまうと大きな被害をもたらすため、決して侮ってはいけません。しっかり対策して安心できる家にしましょう。

そして、家づくりで大切なことは、注文住宅会社をいくつか比較して決めることです。しっかり検討することで、より納得して家づくりができます。本記事があなたのお役に立てる事を願っております。

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