家を建てる時、どのような家にしようか迷ったりしないでしょうか。一概に家のデザインと言っても沢山あることには変わりません。
例えば、ホテルライクのような高級感あふれるつくりや自然素材を使った落ち着いたデザインなど様々です。しかし、完成してみないとイメージがわかなかったり、どのようになるのかもわかりません。
では、実際にどのようなものがパッシブデザインなのでしょうか。また、パッシブデザインを取り入れるときの注意点はあるのでしょうか。
この記事では、パッシブデザインを取り入れた施工事例を9つとパッシブデザインを取り入れる時の注意点について紹介します。ぜひ、参考にしてください。
パッシブデザインを使った施工事例9選
パッシブデザインには光や熱、風といった自然エネルギーを取り入れた施工事例があります。
厳選した9個のパッシブデザインの施工事例を紹介していきます。
①スーパーウォール工法
まず1つ目に紹介するのは、スーパーウォール工法(以下、SW工法と略)です。こちらの工法は、専用の材料や設備を使うことで、断熱性と気密性を最大限に引き上げ、耐震性も兼ね備える建築手法です。
その結果、壁の厚みが増して室内の空間や間取りの変更が難しくなるという欠点があります。その代わり、耐震性が優れているだけでなく、夏は涼しく、冬は暖かいという快適な空間を実現することができます。
また、花粉の侵入、カビやダニの発生しづらくなります。なぜなら、SW工法はどんな微粒子も通さないほど、壁の厚みを増しているからです。
そのおかげで花粉アレルギーやカビやダニから起こる人体への影響から家族を守ることができます。
このように、SW工法では断熱性と気密性を取り入れるパッシブデザインになっています。
②軒や庇を使って太陽の光が入るのを制限する
2つ目は、軒や庇を使って太陽の光が入るのを制限することです。
日本の日差しは季節によって、差し込む角度が変わるため、軒や庇でその日差しをカットする必要があります。
なぜなら、夏になると、真上から日が差し込むため、家の中に入る光の量が多くなるからです。
しかし、この軒や庇があることで、住宅自体が熱くなるのを防いでくれるのです。特に、軒や庇がある窓の付近や玄関、勝手口に快適な空間をもたらすことができます。
③日中の太陽から集熱する
3つ目は太陽から集熱することです。例えば、冬の期間は、一日中寒いのはもちろんですが、夜になると格段に冷え込みます。
それに伴い、家の中やフローリングが冷たくなることを皆さんも経験したことはないでしょうか。そんな冷え込みを防ぐために、壁や屋根に太陽の熱を集める機能を取り付けて、住宅全体に行き渡るようにします。
これにより、夜中でも温かい家の空間を実現します。
④蓄熱機能の導入
4つ目は蓄熱機能です。蓄熱機能は集熱の機能と連動して、その機能を発揮します。
例えば、蓄熱機能は日中に集めた熱を蓄え、夜にこれを放出することでフローリングを温めます。
これにより、夜が冷え込むことで日中との気温差から起こる体調不良もなくなり、冬でも温かい空間で過ごすことができます。
⑤緑のカーテン
5つ目は緑のカーテンです。例えば、ゴーヤや朝顔といったツル性の植物を窓や壁に覆うことでできる自然のカーテンのことを指します。
これにより、夏の強い日差しを遮り、夏でも快適な部屋作りを実現します。ただ、植物が育つのに時間がかかったり、虫などが集まりやすくなるデメリットがあります。
しかし、植物を使用しないフェイクのグリーンカーテンも存在します。効果も本物の植物を使うグリーンカーテンと遜色ないため、虫が嫌いな方は試してみると良いでしょう。
つまり、この特性を利用し、住宅にも同様の仕様を施すことで、夏の日差しを抑え、過ごしやすい空間を作り出します。
⑥天窓や高窓を取り付ける
6つ目は天窓や高窓を取り付けることです。天窓や高窓は、天井や高い位置に窓を取り付けることです。
これにより、太陽や月の光を長い時間にわたって、住宅全体に行き渡らせることができます。
また、通常の窓との高低差によって自然と風が流れるようになり、部屋の空気を循環させます。
つまり、照明を抑えるだけでなく、空調設備の消費も抑えることになるので、パッシブデザインとしておすすめです。
⑦ウィンドキャッチャーを作る
7つ目はウィンドキャッチャーです。ウィンドキャッチャーとは、外の風を捕まえて室内に送り込む考え方のことです。
例えば、縦滑り出しの窓を取り付けることで、これを実現します。その効果は、普通の窓と比べて大幅に風を呼び込むことができます。
また、早く室内の換気を行うことができるのも特徴です。
つまり、この換気効果で室内の空気の循環をよくし、快適な空間を作り出します。
⑧風を呼び込む袖窓や出窓を取り付ける。
8つ目は、袖窓や出窓を取り付けることです。袖窓や出窓とは、壁よりも外側に作られている窓のことです。
袖窓や出窓は、普通の窓に比べて、ガラス張りの部分が広くなっています。そのため、部屋の中に光を取り込みやすく、部屋全体を明るくすることができるメリットがあります。
他にも、外気に隣接している部分が広く、空気を多く取り入れることができるので、部屋の換気を簡単に行えるでしょう。
つまり、空気の循環を促進させるので、熱や冷たい空気が残らず、快適な空間を実現できるパッシブデザインと言えるでしょう。
⑨吹き抜けを作る
最後に紹介するのは吹き抜けを作ることです。吹き抜けとは、2階以上の住宅に用いられ、上下の階を繋げた空間です。
吹き抜けは、家全体に自然光を送り込み、明るくします。そのため、天窓や高窓ととても相性がいいパッシブデザインです。
また、空気の流れが良くなり、空気の循環がしやすくなるので、冷暖房器具も1基あれば十分といえるでしょう。
このように、吹き抜けには、他のパッシブデザインと組み合わせることで、それぞれの効果を最大限に引き上げます。
パッシブデザインを取り入れる際の注意点
パッシブデザインは地球環境によく、私たちにコストだけでなく、快適さや健康的な環境を与えてくれます。しかし、パッシブデザインを住宅に取り入れることはあまり簡単なことではありません。
その注意点を以下に解説していきます。
注意点1:予算オーバーに気を付ける
注意点の1つ目は、予算オーバーに気をつけることです。なぜなら、パッシブデザインを取り入れた住宅は、一般の住宅と比べて設計手法にこだわっているからです。
例えば、設計には天窓や吹き抜けなどの自然エネルギーを取り入れるため、一般の家にない設計を施します。また、パッシブデザインには壁などの断熱性の素材や気密性も取り入れないといけません。
そのため、素材を使う過程で一般の家よりも重厚な壁にするため、どうしてもコストがかかります。そして、設計から特殊な素材を扱うために、熟練の職人が必要です。
つまり、設計から施工の段階でコストがかかるため、あらかじめ余裕の持った予算で作る必要があります。
注意点2:間取りやデザインに注意する
注意点2つ目は、間取りやデザインに注意することです。なぜなら、パッシブデザインの設計を使用しても快適さを実現する効果を得られない可能性があるからです。
例えば、蓄熱機能です。沖縄など比較的、年中暖かい地域では、冬もあまり寒くなりません。そのため、家を温かくするような蓄熱機能は必要ありません。
他にも、日差しの入る角度によっては天窓や高窓も必要なかったりします。
だからこそ、その地域の気候にあった間取りやデザインを考えないといけません。
注意点3:経験豊富な建設業者にお願いする
3つ目は、経験豊富な建築業者にお願いすることです。なぜならパッシブデザインは、家の構造が一般的な家と比べてシンプルではないからです。
例えば、一般の家には部屋全体に日差しが入り込むように、吹き抜けが作られてはいません。だからこそ、パッシブデザインを取り入れる上で、建設業者が抱える熟練職人の経験が大いに生かされます。
また、私達はパッシブデザインについて、専門の建築業者と比べて知識がない素人です。そのため、どのような間取りにすればよいのか。どのようなパッシブデザインを取り入れればいいのかもわかりません。
つまり、経験豊富な建設業者にお願いすることで、施工のアドバイスや間取りの提案だけでなく、完成度も高めてくれるので安心です。
パッシブデザインを取り入れるなら株式会社タカ建築がおすすめ
項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社タカ建築 |
所在地 | 岡山市北区白石西新町7-123 |
設立 | 昭和63年3月1日 |
公式HP | https://takaken-okayama.com/commitment/ |
株式会社タカ建築は、岡山県でパッシブデザインに強みのある注文住宅の会社です。パッシブデザインを実現するために、性能や設計、施工の3つにこだわっています。
例えば、性能面では本記事でも紹介した工法であるスーパーウォール工法を用いて、高断熱性と高気密性を実現しており、設計ではパッシブデザインを取り入れています。
また、施工には株式会社タカ建築独自に選ばれた気密職人が携わっており、気密性を高めるために、熟練の職人自ら施工しています。このような工法やパッシブデザイン、気密性を高めるには、職人の腕によって左右されてしまうのです。
その点、株式会社タカ建築では熟練職人による施工のため安心材料のひとつでしょう。
つまり、パッシブデザインを取り入れるなら、株式会社タカ建築に施工してもらうのがいいと言えます。
まとめ
今回は、パッシブデザインの厳選した施工事例を通して、取り入れる際の注意点について解説しました。
パッシブデザインの厳選した9つの施工事例を、住宅に取り入れるアイディアとして参考にしてください。
また、パッシブデザインを取り入れる際の注意点は、予算オーバーと地域の気候を生かしたパッシブデザインを取り入れる必要があります。そのために、経験豊富な建築業者に依頼しないといけません。
予算内に収めてパッシブデザインを取り入れた快適な家に近づけるためにも、建築業者と密なコミュニケーションを取りましょう。
このように、施工事例やパッシブデザインを取り入れる際の注意点を守っているのが株式会社タカ建築です。ぜひ、この会社での施工も検討してみると良いでしょう。
そして、この記事が皆さんの快適に過ごせる住宅づくりの参考になることを願っています。