注文住宅で土地を購入したり、住宅を建築したりする際には、諸費用がかかります。諸費用には様々な種類があり、ケースによって金額が大きく異なります。
注文住宅を建てる場合に、ご自身の場合どの費用が必要になりそうかや、その総額がいくらになりそうか知っておきましょう。
この記事では、注文住宅を建てるにあたってかかる諸費用の相場やその内訳、安く抑えるコツを紹介します。これらのポイントを押さえて、できるだけ諸費用を抑えていきましょう。
また、以下の記事では岡山でおすすめの住宅メーカー3選を紹介していますので、会社選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
注文住宅の諸費用の相場
注文住宅でかかる諸費用の相場は、建築費の約1割です。そもそも建築費用の総額は、下記の内訳で構成されています。
- 本体工事費:約7割
- 付帯工事費・別途工事費:約2割
- 諸費用:約1割
例えば、2,000万円の建築費用がかかった家なら、それぞれの内訳は下記の通りの金額となります。
- 本体工事費:1,400万円程度
- 付帯工事費・別途工事費:400万円程度
- 諸費用:200万円程度
つまり、2,000万円の建築費用の場合は諸費用は200万円程度、3,000万円の建築費用の場合は300万円程度です。諸費用の概算を知りたい場合は、まずは建築費用の予算を出してからその1割がどの程度の金額になるかを計算しましょう。
注文住宅の諸費用の内訳
注文住宅の諸費用は建築費用の約1割ですが、具体的にどのような項目があるのでしょうか。ここでは、諸費用として考えられる下記の項目とその費用を紹介します。
土地購入に関する諸費用
まずは、土地の購入に関する諸費用です。印紙税、不動産取得税、登記免許税、固定資産税等がかかり、司法書士へ申請等を依頼した場合は司法書士への報酬が必要となります。
項目 | 金額 |
---|---|
印紙税 | 50万超100万円以下で1,000円(軽減後は500円) 100万円超500万円以下で2,000円(軽減後は1,000円) 500万円超1,000万円以下で10,000円(軽減後は5,000円) 1,000万円超5,000万円以下で20,000円(軽減後は10,000円) 5,000万円超1億円以下で60,000円(軽減後は30,000円) |
不動産取得税 | 原則固定資産税評価額の4%(その他、宅地・住宅は3%などの軽減措置あり) |
登記免許税 | 固定資産税評価額の2%(2023年3月31日までに契約していれば1.5%となる) |
固定資産税 | 固定資産税評価額×1.4% |
仲介手数料 | 400万円以上の購入費用がかかる場合の上限額は「購入代金(税抜)×3%+6万円+消費税」 |
司法書士の報酬 | 3~5万円程度 |
印紙税や不動産取得税等は軽減措置があるため、要件を確認した上で、当てはまる場合は積極的に申請しましょう。特に印紙税は、軽減措置を受けることで金額が半分になります。
建築に関する諸費用
続いて、建築に関する諸費用です。注文住宅は土地と住宅を購入するため、建築にも諸費用がかかります。
印紙税や登録免許税等は土地購入に関する諸費用と同様にかかり、他には地盤を調査する「地盤調査費用」等がかかります。それでは、より具体的に見ていきましょう。
項目 | 金額 |
---|---|
印紙税 | 50万超100万円以下で1,000円(軽減後は500円) 100万円超500万円以下で2,000円(軽減後は1,000円) 500万円超1,000万円以下で10,000円(軽減後は5,000円) 1,000万円超5,000万円以下で20,000円(軽減後は10,000円) 5,000万円超1億円以下で60,000円(軽減後は30,000円) |
登録免許税 | 建物の不動産価格の0.4% ※新築等で価格が決まっていない場合は登記所が認定した価格を支払う ※2022年3月31日までに登記したものは、固定資産税評価額の0.1~0.15%の軽減措置がある |
不動産取得税 | 固定資産税評価額-1,200万円×3% |
地盤補強費用 | 5~30万円程度 |
建築確認申請費用 | 建築士に書類作成依頼をする場合は3万円程度 |
水道・ガスの引き込み工事費 | ・水道は30~100万円程度+自治体費 ・都市ガスは10~20万円程度 |
水道加入費 | 9~40万円程度 |
設計監理費 | 契約書に記された金額 ※ハウスメーカーに建築を依頼した場合は、本体工事費に含まれており別で支払わなくても良いことがある |
地鎮祭・上棟式費 | 3~4万円程度 |
司法書士の報酬 | 3~5万円程度 |
人や場合によっては不要となる費用もありますので、分からない部分があれば専門家と相談しながら進めていきましょう。
住宅ローンに関する諸費用
住宅ローンを利用する場合も、別途諸費用がかかってきます。例えば、下記のような項目です。
項目 | 金額 |
---|---|
住宅ローンの賃借契約書に関する印紙税 | 50万超100万円以下で1,000円 100万円超500万円以下で2,000円 500万円超1,000万円以下で10,000円 1,000万円超5,000万円以下で20,000円 5,000万円超1億円以下で60,000円 |
登録免許税 | 借入額の0.1%程度 |
融資の手数料や利息 | 金融機関により変わるが、一定の手数料がかかるケースと融資額の1~3%程度の手数料がかかるケースが多い |
ローン保証料 | 借入額の2%程度 ※金利に上乗せされるケースもあり |
団体信用生命保険料 | 住宅ローンに年0~0.3%程度の金利が上乗せされるケースが多い |
火災保険料・地震保険料 | 20~40万円程度 ※加入内容によって異なる |
司法書士の報酬 | 3~5万円程度 |
住宅ローンの諸費用は、金利に上乗せされるケースもあります。支払い方等が金融機関によって異なるため、注意しましょう。
その他の諸費用
土地や建築、住宅ローン以外でも、引っ越しする場合や注文住宅が完成するまでの仮住まいを探す場合は、別途費用がかかります。また、現在の家を取り壊して注文住宅に移り住む場合は、解体工事費も必要です。
下記で具体的な金額を紹介します。
項目 | 金額 |
---|---|
引っ越し費用(繁忙期) | ・2人家族で10万円程度 ・3人家族で13万円程度 ・4人家族で17万円程度 |
家具等購入費 | 4人家族なら60~150万円程度 |
解体工事費 | 150~300万円程度で規模や構造で費用が異なる |
建築中の仮住まい費 | 100~150万円程度 |
おおよその金額は上記の通りですが、引っ越し時期を閑散期にずらしたり、業者を比較すれば、費用を押さえられるかもしれません。可能な限り工夫して、諸費用を抑えていきましょう。
注文住宅の諸費用を抑える方法
注文住宅の諸費用は、工夫次第で抑えることができます。例えば、下記のようなポイントを押さえれば、安く済ませることができるかもしれません。
それぞれ具体的に解説していきますので、ご自身の場合適用できるものがないか確認してみてください。
削減できる費用がないか確認する
まずは、諸費用の中で削減できる項目がないか確認してみましょう。例えば、保険料は補償内容によって金額が変わります。
必要な補償内容のみが含まれた保険に加入することで、相場より諸費用を安くできる可能性があるでしょう。また、ローン保証料についても、フラット35を利用すれば支払わなくて良いケースがあります。
このように、ご自身のケースで削減できる費用がないか、一度見直してみるのがおすすめです。
仲介手数料不要の土地を選ぶ
仲介手数料不要の土地を選ぶのも、注文住宅の諸費用を抑えるポイントの一つです。不動産会社等を介さなければ、仲介手数料がかからず、節約につながる可能性があります。
もし仲介手数料を省きたいなら、ハウスメーカーや工務店の土地を購入するのがおすすめです。ただし、ハウスメーカーや工務店から仲介手数料なしの土地を購入する場合、建物条件付きの場合が多いことには注意しましょう。
ハウスメーカーや工務店から土地を購入する前に一度相談し「建物条件付きではないか」等をしっかり確認しておきましょう。
利用できる補助金がないか調べる
注文住宅の諸費用を抑えたい場合、利用できる補助金がないかも調べておきましょう。国の補助金制度や軽減措置を調べておけば、諸費用の一部を節約できる可能性があります。
例えば、「ZEH住宅」等の省エネ設備が搭載されている住宅を建てると、補助金をもらえるケースがあるのです。また、地方自治体によっても様々な補助金や助成金が用意されていることがあるため、一度確認しておきましょう。
不明点があれば自治体に問い合わせたり、不動産会社へ質問するのがおすすめです。また、注文住宅の補助金や助成金、軽減措置等について詳しく知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。

住宅ローンの費用は金利以外もよく確認する
住宅ローンの金利には、ローン保証料や団体信用生命保険料などが上乗せされるケースがあります。そのため、住宅ローンを利用する場合は、金利以外にかかる費用についてもよく確認しておくのがおすすめです。
具体的には「金利に手数料やローン保証料等が含まれているのか」を確認した上で、住宅ローンを比較しましょう。そうすれば「金利が安い住宅ローンを選んだはずなのに、想定より支払い費用が膨らんでしまった」という事態を回避できるはずです。
注文住宅の諸費用で分からないことがあったら
注文住宅の諸費用で分からないことがあれば、不動産会社へ一度相談してみるのがおすすめです。不動産会社なら、専門的な知識や豊富な経験をもとに、プロの目線から的確なアドバイスをしてくれます。
また、相談した際に「担当者との相性が良いな」と感じたら、そのまま建築を依頼することも可能です。無料で問い合わせができるため、気軽に利用してみましょう。
理想の注文住宅を実現したいならタカ建築がおすすめ

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社タカ建築 |
所在地 | 岡山市北区白石西新町7-123 |
設立年月日 | 1988年3月 |
対応地域 | 岡山市、倉敷市、早島町、総社市、玉野市、備前市、赤磐市、瀬戸内市 |
公式サイト | https://takaken-okayama.com/ |
ここまで注文住宅の諸費用について見てきました。諸費用を抑えるために、一つずつステップを踏んでいきましょう。岡山で注文住宅を建てたいと考えている方には、タカ建築がおすすめです。
株式会社タカ建築は、地域密着型の工務店として、岡山県内で高性能な住宅を提供しています。長期優良住宅をベースに、『スーパーウォール(SW)工法』を採用している点が大きな特徴です。
地域に根差した工務店として、アフターメンテナンスにも力を入れており、顧客からの信頼を大切にしている姿勢が伺えます。
以下の記事ではタカ建築の口コミや評判、会社の特徴や施工事例などを解説していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみるといいでしょう。
まとめ
今回は、注文住宅の諸費用の相場や内訳一覧、安く抑えるためのコツについて紹介してきました。諸費用がかさまないように、高くなる原因を知っておくことは大切です。
また、注文住宅会社を選ぶ際には、複数の会社の比較検討は重要です。デザイン性や機能性、価格やアフターサービスなどを総合的に判断し、自分に合った会社を見つけてみてください。
この記事があなたにとって、注文住宅づくりの参考になりますように。