家を建てる上で、どんな工法を採用するかはとても重要です。取り入れる工法によって耐久性や快適さが変わるため、新築住宅で採用する工法を把握しておく必要があります。
家づくりにおける工法の1つとして挙げられるのが、スーパーウォール工法です。高品質の住宅を建てられる工法として、多くの住宅で採用されています。
ここでは、スーパーウォール工法の特徴やメリット・デメリットを解説します。新築住宅でスーパーウォール工法を採用しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
スーパーウォール(SW)工法とは?
スーパーウォール工法とは、建材メーカーLIXILが開発したスーパーウォールという断熱材を使用した工法を指します。日本の住宅で多く採用されている木造軸組工法にSWパネルをはめ込み、家全体を覆うような設計が特徴です。
サッシや天井、壁の隙間を減らしつつ、高性能な冷暖房や換気システムを整備することで、気密性・断熱性・耐震性を高めます。既存の工法と組み合わせるのが特徴で、新しい工法ではあるものの品質は保証されています。
大手建材メーカーLIXILが厳しく品質管理・加工していて、満足のいくクオリティを確保できるでしょう。気密性や断熱性、耐震性が高いことから、スーパーウォール工法は多くの住宅で取り入れられています。
スーパーウォール工法の特徴
ここでは、スーパーウォール工法の特徴を3つ紹介します。
それぞれの特徴について詳しく解説します。
高気密高断熱
1つ目の特徴は、高気密高断熱です。
スーパーウォール工法では、硬質ウレタンフォームが使われていて、湿気や水気を通しにくい高品質な断熱材です。硬質ウレタンフォームが採用されたスーパーウォールパネルで覆われた住宅は、気密性と断熱性が高水準となります。
高気密高断熱の住宅を実現する工法として、スーパーウォール工法は最適です。
耐震性
2つ目の特徴は、耐震性です。
スーパーウォール工法では、パネルが家全体を覆うことで箱型のモノコック構造となります。壁や天井、床が一体化したモノコック構造は、地震などの外力を受けた際に分散させやすく、高い耐震性を維持することが可能です。
一般住宅の工法では、筋交いや柱が支えるため負担が集中します。そのため、一般的な住宅に比べて耐震性能が高いのが特徴です。
計画換気
3つ目の特徴は、計画換気です。
気密性が高い一方で、室内の空気を循環させにくいというリスクもあります。そこでスーパーウォール工法では、計画的な換気システムを設計し、室内の空気が循環するように作られます。
換気による空気の流れを設計すれば、ダニやカビが繁殖するリスクを抑えることが可能です。空気のよどみを抑えられるのも、スーパーウォール工法の特長です。
スーパーウォール工法のメリット
スーパーウォール工法を採用すると、以下の3つのメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
一定の室温を維持できる
高気密高断熱のスーパーウォール工法では、室温を一定で維持することが可能です。
隙間が少ないため、外気が侵入してきたり室内の空気が逃げたりしにくくなります。夏でも冬でも一定の室温を維持し、快適な環境で過ごせます。
また、ヒートショック防止や光熱費の節約にも効果的です。スーパーウォール工法で建てられた家では、温度差が小さく住みやすさを実感できるでしょう。
台風や地震に強い
耐震性に優れたスーパーウォール工法は、台風や地震に強いのが大きなメリットです。
モノコック構造は外部からの力を分散して受け止めます。そのため耐震性が高く、自然災害に備えることが可能です。地震が多い日本では、必ずといっていいほど耐震性が重要視されるため、スーパーウォール工法はおすすめです。
耐震性に優れたスーパーウォール工法を採用していれば、安心できる生活を送れるでしょう。
長く住み続けられる
スーパーウォール工法によって建てられた高品質な住宅は、長期間にわたって住み続けられます。
気密性・断熱性・耐震性に加え、音環境や省エネにおいてもスーパーウォール工法は高い水準を確保できます。このように高品質な住宅は、安全で安心できる住まいとして長期間住むことが可能です。仮に売却することになったとしても、高性能な住宅は売れやすいでしょう。
人生の拠点となる場所に家を建てる際は、スーパーウォール工法を採用するのがおすすめです。長く、安全な住まいを手に入れられます。
スーパーウォール工法のデメリット
スーパーウォール工法には、デメリットもあります。どんなに高品質な住宅を建てたとしても、デメリットを理解していないと後悔するかもしれません。スーパーウォール工法のデメリットは、以下の4つです。
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
建築価格が高くなる
スーパーウォール工法を採用する場合、建築価格が高くなる傾向があります。
高気密高断熱に加え、耐震性に優れた構造、計画換気など、住みやすい機能が備わった家を建てるには専用の建材や工法が必要です。それらには当然費用がかかるため、建築価格が高くなりやすい傾向があります。
ただし、費用が高くなる一方で快適な住まいや光熱費の節約など、費用に見合ったマイホームが手に入れることも可能です。新築住宅に充てる予算を踏まえて、スーパーウォール工法を取り入れるか慎重に検討しましょう。
間取りが制限される可能性がある
スーパーウォール工法で設計された間取りは、制限される可能性があります。
スーパーウォール工法では、気密性や断熱性を踏まえた計画換気が設計されます。室内の空気が循環する間取りとなるため、自由な設計が制限されるかもしれません。窓やドアを新しくするといった、住宅の気密性・断熱性に影響する間取り変更はできない可能性があります。
スーパーウォール工法を取り入れた住宅では、長く住み続けることが予想されます。間取りを設計する際は、長期的なプランを見据えることが必要です。
工期が長くなる
高度な技術が必要なスーパーウォール工法は、工期が長くなる傾向があります。
高品質な住宅を建てるには、時間がかかります。スーパーウォール工法も例外ではなく、一般的な住宅に比べて工期が長くなるでしょう。設計から施工、引き渡しまで半年以上かかると思っているのが良いかもしれません。
すぐ家が欲しいと思っても手に入りません。長くなる工期を踏まえて、計画的な設計スケジュールを立てるようにしましょう。
依頼する会社は慎重に選ばなければいけない
スーパーウォール工法を取り入れるには、依頼する注文住宅会社選びが重要です。
スーパーウォール工法を実現するには、確かな技術力や豊富な経験を持つ会社がおすすめです。これらが不足していると、理想としている家にならないかもしれません。そのため、会社選びはとても大切になります。
注文住宅会社を選ぶ際は、スーパーウォール工法での施工実績や事例があるか、ホームページや口コミ・評判をチェックしてください。実績と経験のある会社なら、快適な住まいを実現できるでしょう。
岡山県でおすすめの注文住宅会社3選
最後に、岡山県でおすすめの注文住宅会社を3つ紹介します。
それぞれの注文住宅会社について、詳しく解説します。
タカ建築
項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社タカ建築 |
所在地 | 岡山市北区白石西新町7-123 |
創業年数 | 1988年3月 |
対応エリア | 岡山市、倉敷市、早島町、総社市、玉野市、備前市、赤磐市、瀬戸内市 |
公式サイト | https://takaken-okayama.com/ |
岡山県に密着した注文住宅会社であるタカ建築では、アフターフォローが充実しているのが特徴です。住宅初期保証20年に加え、地盤やシロアリ、住宅設備についても保証が受けられます。
もちろん施工実績も豊富で、SW工法にも対応可能です。断熱性は北海道基準を超えるHEAT20G2を実現し、快適な住まいで暮らせます。
品質・アフターフォローの充実度から、岡山県内で人気の注文住宅会社です。
アイ工務店
項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社アイ工務店 |
所在地 | 大阪市中央区心斎橋筋1-9-17エトワール心斎橋9F |
創業年数 | 2010年7月 |
対応エリア | 沖縄以外の全国各地 |
公式サイト | https://www.ai-koumuten.co.jp/ |
全国で13,000件以上の施工実績を誇るアイ工務店では、デザイン性が高い自由設計が可能です。お客様の理想にマッチするようなデザインをプロデュースし、実現してくれます。
耐震性・耐久性にも優れた家づくりが可能で、アフターサービスも充実しています。また、材料の大量発注や中間マージンの削減により、ローコストで家を建てることも可能です。
自分好みのデザイン豊かな家を建てたい方は、アイ工務店を検討してみてください。
一条工務店
項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社一条工務店 |
所在地 | 東京都江東区木場5-10-10 |
創業年数 | 1978年9月 |
対応エリア | 沖縄県・高知県を除く全国各地 |
公式サイト | https://www.ichijo.co.jp/ |
一条工務店のコンセプトは「性能の差、暮らしの差」。住宅の品質にこだわるブランド力で、気密性や断熱性、耐震性といった品質を追求して設計してくれます。
一条工務店で建てる家は、標準仕様で耐震等級3をクリアしています。専用アプリによる24時間対応するなど、アフターフォローも充実です。
品質にこだわった家づくりがしたい方は、一条工務店がおすすめです。
まとめ
今回は、スーパーウォール工法の特徴やメリット・デメリットについて解説しました。スーパーウォール工法は高品質な住宅を建てるのに有効な工法です。
特徴やメリット・デメリットを踏まえた上で、慎重に検討するようにしましょう。将来のプランに合うかを見極めれば、長く快適に過ごせる家を手に入れられるでしょう。
この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。